切開リフト修正②:広がった傷跡は、なぜ「傷跡を切り取って縫い直すだけ」ではさらに広がるのか?
- 切開リフト後に耳前・耳裏の傷あとが太く広がる根本原因は、皮膚縫合部にかかった過度な張力(テンション)です。
- 深層の張力を解除せずに広がった傷あとだけを切り取って縫い直すと、さらに張力が強まり傷あとが再び広がってしまいます。
- 深部SMAS層を再剥離・再固定して皮膚の張力をゼロに近づけてから、耳珠(トラガス)の自然な凹凸に沿って層別縫合を行う必要があります。
こんにちは。ソウル・江南(新沙駅)にあるAVA美容外科の代表院長、形成外科専門医のキム・スンスです。
前回の「ピクシーイヤー(耳たぶ変形)」に続き、今回は切開リフトの修正相談で非常に多い「耳周りの広がった傷跡(幅広瘢痕)」についてお話しします。
「先生、他院で切開リフトを受けたあと、耳の前の傷跡がミミズ腫れのように太く白く広がってしまいました。傷跡の皮膚だけを切り取って、もう一度細かく縫い直せばきれいになりますか?」

結論から申し上げますと、深層の構造をそのままにして表面の傷跡だけを切り取って縫い直すと、以前よりもさらに傷跡が太く広がってしまう危険性が極めて高いのです。なぜそうなるのか、解剖学的な理由と根本的な修正方法をご説明します。
01. 切開リフトの傷跡が太く広がる「たった一つの根本原因」
傷跡が太く広がる最大の原因は、縫合の糸が太かったからでも体質だけのせいでもなく、「皮膚の縫合線に過度な引っ張り(張力・テンション)がかかり続けたこと」にあります。
- 皮膚は重い組織を支える構造ではない: 初回手術で深層のSMAS(表在性筋膜)やリテイニングリガメント(支持靭帯)が十分に剥離・固定されないまま、表面の皮膚だけを切り取って強く引っ張り上げると、頬全体の重みがすべて耳の前の縫合線にのしかかります。
- 創傷治癒の過程で傷幅が引き伸ばされる: 皮膚が治ろうとする数週間のあいだ、常に下方向・前方向へ引っ張る力が働くため、コラーゲン線維が横に引き伸ばされ、幅の広い白い傷跡(肥厚性瘢痕や幅広瘢痕)になってしまいます。
02. なぜ「傷跡の皮膚を切り取るだけ」ではさらに悪化するのか?
もし深層のSMAS層に手をつけず、広がった傷跡(例えば幅5mm)の皮膚だけを切り取って再び縫い合わせたらどうなるでしょうか?
「初回手術でただでさえ切り取られて余裕がなくなっている頬の皮膚が、さらに5mm短くなります。すると新しい縫合線には初回手術以上の強烈な張力がかかり、数ヶ月後には以前よりもさらに幅広い傷跡へと戻ってしまいます。」
03. AVA美容外科の「深層SMAS再固定+無張力瘢痕修正」3ステップ
- 深層SMAS層の再剥離と強固なアンカリング: まず深層のSMAS平面へ再び入り、癒着を丁寧に剥がして支持靭帯をリリースします。そして下垂した頬の組織を深層の強固な筋膜へ引き上げて固定し、重力を深層構造に100%負担させます。
- 皮膚表面の「完全なゼロテンション(無張力)」化: 深層がしっかり引き上がることで、表面の広がった傷跡を切り取っても、皮膚同士が引っ張られることなく自然にピタリと寄り添う状態を作ります。
- 耳珠(トラガス)の自然な陰影に沿った精密減張縫合: 皮膚の真皮層で細かく減張縫合を行った上で、耳の軟骨の自然なカーブの影に切開線を隠すことで、近くで見ても目立たない繊細なラインへと再建します。

04. キム・スンス代表院長 1:1切開リフト修正相談のご案内
切開リフト後の広がった傷跡や耳たぶの変形(ピクシーイヤー)でお悩みの方は、下記の日本語窓口よりお気軽にお問い合わせください。
- ✨ ディーププレーン切開リフト・修正手術 日本語詳細ページを見る →
- 📅 1:1 Zoomオンライン相談・写真事前診断(日本語予約ハブ) →
- 📖 切開リフト修正①:耳たぶが伸びる「ピクシーイヤー」の原因と修正法を読む →
- 📖 ディーププレーン切開リフト完全ガイド(SMAS剥離と無張力縫合)を読む →
📍 AVA美容外科(AVA Plastic Surgery) · ソウル特別市 瑞草区 江南大路 603 インソンビル 4階(新沙駅4番出口 徒歩1分) · TEL +82 2-545-1882
※ 手術およびオンライン相談に関するご案内:修正手術は前回手術後の組織の回復・癒着状態により適切な手術時期(通常術後6ヶ月以降推奨)が異なります。1:1 Zoomオンライン相談は予備的なご案内であり、最終的な手術適応と計画はソウル来院時の対面診察にて確定いたします。術後に出血・感染・血腫・傷あと・左右差などのリスクがあり、結果には個人差があります。
よくあるご質問(臨床FAQ)
Q. 広がった傷あとだけを切り取って縫い直す「単純瘢痕修正」ではなぜ治らないのですか?
すでに引っ張られて広がった皮膚をさらに切除すると、縫合線にかかる張力が初回以上に強くなり、抜糸後に創部が再び開いてさらに太い傷あとになるためです。
Q. SMAS再固定を伴う傷あと修正はどのように行われますか?
深いSMAS層を再度剥離して引き上げ固定することで皮膚に余裕(たるみのない自然な余剰)を作り、広がった瘢痕を切除した後に張力ゼロの状態で微細縫合を行います。
Q. 耳珠(トラガス)が引っ張られて平らになった変形も同時に直せますか?
はい、深層の張力を解除した上で、耳珠手前の自然な窪み(プレトラガル・ディプレッション)と軟骨の輪郭を立体的に再建することが可能です。

