人中短縮術(リップリフト)の傷あとはどこに隠れる? — 鼻下ブルホーン切開と深層筋膜固定の解剖学
- 人中短縮術(リップリフト)の傷あとが目立つかどうかは、表面の皮膚縫合だけでなく、深層の口輪筋筋膜を鼻基部の深部組織へしっかり固定する「無緊張多層縫合」で決まります。
- 鼻柱と小鼻の付け根が作る自然な影の境界(ブルホーン・ライン)に沿って切開し、ミリ単位の計測(通常3〜6mm)で切除幅を決定します。
- 術後7日目に抜糸を行い、抜糸後2〜3日目からコンシーラーでカバー可能です。3〜6ヶ月かけて鼻下の自然な影の中へと馴染んでいきます。
「人中を短くして若々しい口元にしたいけれど、鼻の下に傷あとが残るのが一番怖い」——お顔の真ん中にある手術だからこそ、このご不安は当然です。人中短縮の傷あとを細い線に保つ鍵は、『鼻下の自然な影の中に切開線を隠すこと』と『深層の筋肉層で重さを支えて皮膚の張力をゼロにすること』にあります。

こんにちは。ソウル・江南(新沙駅)にあるAVA美容外科の代表院長、形成外科専門医のキム・スンスです。
今回は、「なぜ人中が長いと老けて見えるのか(黄金比1:1:0.85)」の続編として、人中短縮術(ブルホーン・リップリフト)で実際にどの組織をどれだけ短縮し、どのようにして傷あとを最小限に抑えるのかを詳しく解説します。
01. 人中短縮術で「実際に短くなるもの」とミリ単位の計測
鼻の下の人中短縮術は、鼻のすぐ下(鼻柱〜鼻翼基部)でカモメの翼(ブルホーン)の形に皮膚を精密にデザインして切除し、間延びした距離を縮める手術です。
これにより、①鼻下から上唇までの縦の長さが短くなり、②内側に巻き込まれていた上唇が自然にふっくらと上向きに反転(Cカール)し、③口を軽く開けたときに上の前歯が2〜3mm自然に覗く若々しい口元に戻ります。
切除する幅は通常3〜6mm程度であり、好みではなくミリ単位の計測で決定します。欲張って切りすぎると、口が閉じにくくなったりガミースマイルが強調されたりするため、「あなたの20〜30代の頃の自然な比率」を取り戻すことが最も大切です。
02. なぜ傷あとが広がる人と、綺麗に治る人がいるのか?
口元は、話すときも食事をするときも1日に何千回と動く部位です。もし表面の皮膚だけを切り取って縫い合わせたらどうなるでしょうか?口を動かすたびに傷口が下方向へ強く引っ張られ、数ヶ月後には傷あとが太く白く広がったり、小鼻が横に広がったりしてしまいます。
AVA美容外科では、以下の2段階で傷あとの広がりを防ぎます:
- 鼻孔底の自然な陰影(サブナザーレの影)に切開線を一致させる: 小鼻の付け根と鼻柱が上唇の皮膚と出会う「もともと影になる溝」に沿って切開するため、鼻自身の影が傷あとを自然にカバーします。
- 深層の口輪筋・筋膜アンカリング(無緊張多層縫合): 引き上げる力はすべて深層の筋肉・筋膜層を鼻基部の強固な深部組織へ固定することで受け止め、一番表面の皮膚は引っ張られる力が全くかからない状態(ゼロテンション)で極細糸により緻密に縫い合わせます。
03. 術後の経過と傷あと成熟タイムライン
- 術後7日目(抜糸): 院内で丁寧に抜糸を行います。日本から渡韓される場合は約7日間の滞在で抜糸まで完了できます。
- 術後2〜8週目(赤みの時期): 抜糸後2〜3日目からコンシーラーやメイクでカバー可能です。傷あとが一時的にピンク色になりますが、シリコン軟膏やテープ、日焼け止め(UVケア)で保護します。
- 術後3〜6ヶ月目(成熟期): 赤みと硬さが徐々に引き、鼻の下の自然な境界線の影へと馴染んでいきます。

04. キム・スンス代表院長 1:1口元・人中短縮相談のご案内
口角の下がりも同時に気になる場合は、口角挙上術との併用も効果的です。ご自身の口元に人中短縮が適しているか知りたい方は、下記の日本語窓口よりお気軽にご相談ください。
- 📅 1:1 Zoomオンライン相談・ソウル来院予約(日本語予約ハブ) →
- ✨ 人中短縮術・口角挙上術 公式施術ページを見る →
- 📖 「なぜ人中が長いと老けて見えるのか?顔面比率1:1:0.85」コラムを読む →
📍 AVA美容外科(AVA Plastic Surgery) · ソウル特別市 瑞草区 江南大路 603 インソンビル 4階(新沙駅4番出口 徒歩1分) · TEL +82 2-545-1882
※ 手術およびオンライン相談に関するご案内:ケロイド体質の方、人中がすでに短い方、ガミースマイルが顕著な方には手術をおすすめしない場合があります。術後に出血・感染・腫れ・鼻下の傷あと・一時的な上唇のつっぱり感などのリスクがあり、結果や回復期間には個人差があります。
よくあるご質問(臨床FAQ)
Q. 人中短縮の傷あとが広がってしまう人と、綺麗に治る人の違いは何ですか?
口元は会話や食事で絶えず動く部位です。皮膚だけを縫い合わせると下向きの引っ張りで傷が広がるため、深層の筋膜層でしっかり引き上げ力を支え、皮膚表面には緊張がかからない状態で縫合することが最も重要です。
Q. 抜糸とメイク開始は術後何日目から可能ですか?
術後約7日目に抜糸を行い、皮膚表面が落ち着く術後8〜10日目頃からコンシーラーやファンデーションで赤みをカバーしていただけます。
Q. 傷あとの赤みや硬さはどのくらいで落ち着きますか?
術後3〜6週頃までは一時的な赤みや硬さが見られますが、シリコン軟膏やUVケアを継続することで3〜6ヶ月かけて徐々に柔らかく目立たなくなっていきます。

